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宗教法人 国柱会

国家の真性命を知り、人類の真意義を味わんとするものは来れ
(「国柱会創始の宣言」より)

国柱会は、日蓮聖人によって建てられた「本化妙宗」を信奉し、そのみ教えを実行体現して、立正安国・一天四皆帰妙法の誓願に生きる同志同行の「異体同心」に結束した〈在家仏教〉の教団です。

一天四海皆帰妙法とは「世界中がみな妙法真理に帰依して仏国土となるように……」という祈りで、本仏釈尊・日蓮聖人の本願であります。私たちは、その誓願に生きるのであります。

国柱会の名称のおこりは、日蓮聖人の三大誓願、すなわち『開目鈔』のなかの
われ日本の柱とならん
われ日本の眼目とならん
われ日本の大船とならん

の第一句「日本の柱」に発しています。

この日蓮聖人の本願こそ、私たち聖人門下の共通の祈りであり、願いであり、誓いであります。すなわち立正安国の誓願であります。柱のなかには、眼目も大船もふくまれているのです。

国柱会の創立者田中智学先生は、文久元年(1861年)11月13日、東京日本橋に生誕されました。幼くして両親に死別、日蓮宗門に入り大教院に在学中、独学研鑚の道に入られました。

日蓮聖人の御遺文に決を仰ぎ、ついにふかい確信をえて、誓願をたてられ、19歳の折、宗門を去って在家にかえり、同信の有志とともに、明治十三年、横浜に「蓮華会」をおこされました。やがて東京に進出して、明治17年に「立正安国会」を創業されました。そして大正3年11月3日、世の中のうごきにこたえ、日蓮聖人の宗教をひろく国民に宣布するために、立正安国会は、国柱会に発展しました。体制も整い、教化活動はいよいよ盛んになりました。

創始の意義については、次記の「国柱会創始の宣言」の最後の一節でも明らかです。「国家の真性命を知り、人類の真意義を味わんとするものは来れ。国柱会は此等真摯の自覚者に対して、直に強大なる国民性の安心信念を孚生せしめんとす。是れ当然自覚すべき日本国民の天職なり。必然到達すべき人生の根本意義なり。」当初は、静岡三保の地に最勝閣、正境宝殿を造営し、国柱会の本部としました。また最勝閣は「本化大学」の基本講堂とすべく明治43年に竣成いたしました。

大正十一年には教化芸術運動としての〈国性文芸会〉も生まれ、国性芸術がさかんに公演されました。翌十二年、政治活動として、〈立憲養正会〉が発足し、〈天業青年団〉も各地に活躍しました。十五年には明治節制定の請願運動を契機として「明治会」が創立され、国体主義教化運動が全国に拡大され、昭和二年に請願運動がみのり、明治節が制定されました。昭和3年には妙宗大霊廟が創建され、同6年、東京・一之江に本部大講堂が落成しました。同年、日蓮聖人650遠忌を機会として〈祖廟中心・宗門統一〉のスローガンのもとに〈身延登詣団〉が組織され、今日まで毎年つづけられています。

国柱会の特色は、以下の通りです。

●〈寺檀制度〉を排し、純粋な信者の積極的な護法信行の志をもとにして結成し組織する教会同盟であります。日蓮聖人の宗教を正しく信仰していこうと純信なる信者が、異体同心に結束して信仰修行の模範的な組織をつくったのが、教会同盟国柱会なのであります。
●在家仏教の教団であって、人間の生から死まで、人生・家庭の現実を開顕し正しい信仰の真価を発揮します。在家仏教ということばは最近よく使われますが、国柱会はふかい理念にもとづいて在家仏教を主張します。
●日蓮主義の理想が一天四海皆帰妙法であり、〈一国同帰〉であり、「戒壇の事成」であることをはっきりと主張し、その目標にむかって信行にはげみます。ことに日本国は『法華経』本縁の国であり、日蓮聖人応誕の地であり、古来一貫して天皇を中心に仰ぐ道の国であり、この日本国体を開顕した〈法国冥合論〉を主張し、日本の真性命の覚醒をうながすことを大きな使命としています。
●全日蓮門下の各教団が、封建時代の遺制と派閥的な教学思想をすて、各派祖をこえて、日蓮聖人その人にかえり、全宗門が正しく統一されることを念願しています。「宗門統一」のあかつきには、国柱会の存在理由は解消したといえるわけで、日蓮聖人の祖廟のみ前で解散すべきものであります。その日が一日も早く来るように願って活発な運動を行っているのであります。

 

基本情報

名称 宗教法人国柱会
本部事務所 東京都江戸川区一之江6丁目19-18
霊廟賽主 田中壮谷
理事長 原田義彦
被包括宗教法人数 6
支局数 71
宗旨 本化妙宗
宗綱 本化妙宗は、如来出世の本懐として、本仏釈尊金口の宣示する所、末法救護の憲教として、本化聖祖色読の唱導する所、巳に出で今出で当に出でんとする宗見学見、種種の妄想邪謂を打破して、法界唯一乗の妙義を光揚し、人類の思想道徳を統一して、常寂光明の真世界を現出せんが為めに建立伝弘せられたる、閻浮統一の名教なり
信条 第一則
本化妙宗は法華経の教理に根拠し、その旨帰の命ずる所において宗旨を決着し、宗旨の定むる所に遵って修行を立す
第二則
教法を判じ宗旨を決するは、専ら末法の依止師たる本化聖祖の知見指導に拠る世間一切の学見思想を判ずるもまた本化の知見を以て能判能開となす
第三則
本化妙宗の信は先ず依師聖祖に対して発生し、依師を透して以て本仏本法を認む
第四則
本仏本法の功徳勝能は ことごとく本化聖祖の知見身行に発現せられたることを確信して之を絶待の聖境と定め、自己の色心依正を聖祖の大慈願海に摂帰して法界円融する、之を妙宗信心の成立と為す
第五則
本化妙宗の信は不惜身命の心地を体と為し、随順歓喜の情念を用と為し、勇猛精進の意気を力と為し、純潔光明の意思を発作と為し、人法ともに雑乱昏昧を離れて浄心信敬の実を全うするに在り(後略)
公式サイト http://www.kokuchukai.or.jp